2012年5月16日 (水)

為替大観No.14~世界恐慌への備え~

マネーパートナーズに連載中の為替大観を更新。

タイトルは「世界恐慌への備え」。

ギリシャの議会選挙は再選挙が決定。先週取り上げた「転」が、転がり始めたことを、まとめたもの。


その後、欧州市場のオープンとともに、ユーロ売りが加速し、4ヵ月前の安値水準直前の

1.2680まで下落したが、現在(17:30東京時間)には、利食いで、1.2738まで小戻している。

1.28を越えたら、またショートポジションを作りたい。

しかし「戻り待ちに戻りなし」という言葉もあるし、

「2と8はマジックナンバー」から言えば、1.27台後半でも売り仕掛けをしたい。

(2012/5/16  17:35)

2012年5月15日 (火)

ギリシャ再選挙決定(2012/5/15)

やはり、合意ならず。

パプリアス大統領は、連立協議の仲介を断念、再選挙を決定。

6月中旬までに実施予定とのこと。

このニュースでユーロドルは1.2770まで急落。今年1月18日以来のユーロ安水準。

1.2623を切ると、次のターゲットは1.2586(2010/8/23)となる。

ギリシャのユーロ脱退に向けての記事が増えており、その場面を迎えての準備が進んでいるようだ。

(2012/5/15 23:55)

2012年5月14日 (月)

欧米のトレーダーが語る相場哲学(8)

戦略4:基礎的教育が基本(その2)

 

Q) 教育については分かったが、ピンとキリの違いはどこにあるか?

 

ヘッジファンド経営者)

 欧米では、トレーダーの移動が日常当たり前であることは知っての通りだ。

しかし超一流の人は、自分から職を探すことはしない。会社も相応に遇しているし、そういう人は、普通はヘッドハントしないと採用できない。

 

一方そうでない人は、いわゆる「ジョブホッピング」をして、会社を次から次へと変わる。の中にはピンに近い人もいるため、面接で本人の潜在能力や、経由した会社での本当の実績を見抜くことが大事だ。

 

トップの役割は、優秀なトレーダーを発掘し、常日ごろ目を付けておいた人をタイミングよく採用し、実績を上げることだ。

一流トレーダーのキーワードは「予見性(Predictability、損益面で言えば、定められた期間の収益をあらかじめ計算出来ること)」である。

 

次回は、「戦略5:常在戦場での意識で、常にシナリオを設定」について

 

2012/5/14 0:05

2012年5月13日 (日)

先週の結果と今週(2012/5/14-18)の予想

先週の予想は、方向性(ユーロ安、円高)は予想通りで、

取引レンジは予想の範囲内に収まったものの、予想外の小幅レンジで、

どちらもランクイン一歩手前。

                    実績      <予想>

ユーロドル  1.3066 - 1.2905  <1.3120 - 1.2820>

ドル円            80.08 - 79.43   < 80.80 - 79.30>

今週の予想は、

ユーロドルは  1.3020 - 1.2820

ドル円は      80.50 - 79.50

ユーロドルは、ギリシャは再選挙必至との見方で引き続き軟調と予想。

15日に仏オランド新大統領と独メルケル首相のはじめての会談の成り行きを注視しているが、改めて溝の深さが認識される結果になると予想。

ドル円は、リスクオフの継続で、ドル高、円高の綱引きとなり、小幅レンジと予想。

(2012/5/13 23:55)

2012年5月12日 (土)

欧米のトレーダーが語る相場哲学(7)

戦略4:基礎的教育が基本(その1)

Q) では良いトレーダーを選ぶ時のポイントは何か?

 

ヘッジファンド経営者)

まず結論から言うと、私の基準は、①よく教育を受けている人、②24/7の意識で仕事をしている人、③勉強熱心な人―の三つだ。

 

具体的に説明しよう。まず「教育」についてだ。優劣の範囲で「ピンからキリ」という表現をするが、トレーダーにはそれが当てはまらない。トレーダーにはピン(Caliber)とキリ(Mediocre)の二つしかいない。

 

すなわち、トレーダーには、1%にも満たない「生まれつきトレーダー」と大多数のそれ以外の「後天的トレーダー」しかいない。ただ、「後天的トレーダー」の中には、10人に1人くらいの割合で「教育を受けたトレーダー」がいる。

 

しかし、その他大勢は「自己流トレーダー」である。「生まれつきトレーダー」はめったにお目にかからないので、この「教育を受けたトレーダー」を探すことを基本にしている。

 

会社内にしっかりした教育プログラムを持ち、世界中のネットワークを活用し、訓練されてきたかがチェックポイントの第1だ。

 

すなわちディールのフローと資金フローが分かり、「先生対生徒の割合」が「1対10」ではなく、「10対1」の環境で訓練してきたかどうかである。これが「よく教育を受けている人」の意味だ。

 

2012/5/12 0:10

2012年5月11日 (金)

為替大観No.13 ~ギリシャの「転」の始まり~

マネーパートナーズに連載しているコラムは、今週は総選挙後のギリシャ問題の進展について解説。

タイトルは「ギリシャの転の始まり」。
合わせて、ユーロドルの売買戦略についても記載。

http://www.moneypartners.co.jp/market/koike.html

(2012/5/11 23:35)

2012年5月 7日 (月)

欧米のトレーダーが語る相場哲学(6)

戦略3:優秀な人材を探せ

 

Q)そんな恐ろしいこともあるのか。しかし欧米の銀行は全てインセンティブ制度がないと優秀な人が集まらないのではないか。ところで、良いトレーダーと悪いトレーダーとはどこが違うのか、その見分け方があれば教えていただきたい。

 

トレーダーB

 ① タラレバを繰り返さないのが良いトレーダーで、タラレバばかりなのが悪いトレーダーだ(もっと早く知ってい「タラ」”とか、“昨日のうちに売ってい「レバ」”など、過去の失敗の言い訳すること)。

 

② 利乗せをするのは良いトレーダーで、ナンピンするのは悪いトレーダーだ(「ナンピン」とは、持ち値を良くするために買い下がり、または売り上がりをすること)。

 

③ 損しても一定期間に予算を達成するのが良いトレーダーで、一回も損しないのは悪いトレーダーだ(取引に100100勝はない。損しないのは何かを隠しているはずだと考えるべきだ)。

 

④ 集めた木の葉を全部使って勝負をしないのが良いトレーダーで、木の葉を集めていかだで流すのは悪いトレーダーだ(「木の葉」とは小さな利益のこと。「いかだで流す」とは大きな損をすること)。

 

⑤マスト(Must)で行動する(ルールを守る)のが良いトレーダーで、ウォント(Want)で行動する(その時々の感情で動く)のが悪いトレーダーだ。

 

次回は、「戦略4:基礎的教育が基本」について。

 

2012/5/7 0:20

 

 

 

2012年5月 6日 (日)

今週(2012/5/7~5/11)の為替相場予想

先週の予想は、ユーロドルはピッタリで、久しぶりにトップに返り咲き!

ドル円は、思ったほど円は下落しなかったが、円高値がピッタリだったので、7位のランクイン。

          実績    <予想>

ユーロドル 1.3284 - 1.3081  <1.3280-1.3080>

ドル円          80.61 -  79.64  <81.20- 79.60>

今週の予想は

ユーロドル 1.3120 - 1.2820
ドル円          80.80 -  79.30

ユーロは、フランス大統領選挙とギリシャ総選挙を受けてユーロ不安が高まると予想。引き続きショートポジションを維持。ターゲットは1.2820。
ドル円は、リスクオフの進展で円高基調で始まるものの、消費税議論が進まないことなど日本の財政問題懸念が再燃し、円は反落予想。

(2012/5/6  23:30)

2012年5月 4日 (金)

欧米のトレーダーが語る相場哲学(5)

戦略2:インセンティブ制度に潜む弊害を知る

Q) 個人の業績を正当に評価し、それに伴ったインセンティブ制度がある欧米金融機関なら通じることかもしれない。しかし日本の金融機関では、トレーダーは原則としてローテーションがあり、かつ組織重視のチームプレーの世界だ。

トレーダーB)それも立派なシステムだと思う。欧米でもあまりにも行き過ぎたインセンティブ制度は弊害が多い、との論調が増えてきた。例えば「業績に偏りすぎたボーナス制度は、トレーダー同士の「ウィン・ウィンゲーム(相互利益)」をつくり出すことになり、会社のリスクを増やす可能性がある」との考え方だ。

優秀なトレーダーを獲得するために、会社にとって競争力のあるインセンティブ制度をもつことは必要だが、一方で、トレーダーに大きなリスクを取るよう奨励することにもなる。人選を誤ると、会社は多額のリスクを追うことになる、ということだ。

 

「ウィン・ウィンゲーム」とは、トレーダーが2人で結託して行うことを指す。異なる会社(理論的には、同じ会社でも可能)に勤務する二人が、金額で、同時に反対方向の多額のポジションづくりをしていく。

 

一方が勝ち、他方は負けるが、得られた儲けを2人で山分けする。2人の関係が分からなければ、表面的には、ある人が大勝ちして英雄扱いされ、ある人は大損して会社をやめるかもしれない。しかし負けた人も、約束した相手から分け前をもらうので、結果は二人とも「勝ち」になる。

次回は、戦略3:優秀な人材を探せ。

 

2012/5/4 23:15

2012年5月 3日 (木)

欧米のトレーダーが語る相場哲学(4)

戦略1:知っていることは誰にも言うな

Q) この難しい相場の世界で、あなたは生き残っている。相場の読み方や相場哲学など、トレーダー(ファンドマネージャー)として生き残るコツなどを聞かせていただきたい。

トレーダーA) 最初に一言断っておく。相場の世界で私の好きな言葉の一つに、「相場で成功するために最も重要なことは、自分の知っていることは誰にも言うな」という格言がある。そして私はこの格言の実行者である。

従ってこれからの話は友達として特別に話すことである。また誰にも当てはまることではないことを、まず肝に命じてもらいたい。

私はこの世界に入った時から耳にたこができるほど、この言葉を師匠から繰り返し言われてきた。そのおかげで今の自分があると信じている。「ディールの腕は自分で磨け。習うのではなく、奪いとれ!」と。トレーダーの中で、自分のアイディアや戦略を自慢している人がいるが、これはトレーダーとしては失格だ。

他の競争相手の知らないことを、いかにたくさん知っているかが重要であり、これが自分の収益源を長続きさせる源になる。

次回は「戦略2:インセンティブ制度に潜む弊害を知る」について。 

2012/5/3  20:00

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